Microsoft Build 2023 Opening Session

Azure

こんにちは。

今回は、日本時間の 2023/5/24 1:00 から始まった、Microsoft Build 2023 についてです。

 

Microsoft Build 2023 とは

Microsoft が現在開催しているワールドワイドなイベントって 2 つあって、春は Microsoft Build 、秋は Microsoft Ignite とあります。

MIcrosoft Build は主に Developer 向けで、Microsoft Ignite は IT-PRO 向けと言う棲み分けはあるのですが、Microsoft Azure が出てきてからは Dev も IT-PRO も境目がよくわからなくなってきているように、イベント的にも、MS の取り組みや今後のロードマップを含め、このタイミングで GA のアナウンスなど、MS が全力をあげて情報発信する場となっています。

 

今年は、COVID-19 もだいぶ落ち着いてきたのもあり、シアトルの現地開催とオンライン開催のハイブリッドなものとなっており、日本からも無料でオンラインで参加できます。

でも、もともと、オンラインで無料で見ることはできたんだよなーw

 

ちなみに、この記事を読んでいただいた皆さんには、いつか現地で参加をして頂きたいです。

オンラインで無料でいいじゃんってのはすごくわかるんですが、現地の熱量を感じて欲しいです。

参加費が、ちょっとお高めで旅費や宿泊代を含めると 50 万円くらいかかっちゃいますが、多分、その倍くらいの価値がありますので、所属組織と相談して現地参加をしてみてください。

 

ひとまず、そのうちアーカイブ配信が見れるようになると思うので、Microsoft Build のサイトのリンクを貼っておこっと

Microsoft Build: Highlights from 2023
Keep sharpening your skills with the event’s best on-demand sessions and find upcoming opportunities to spark your inter...

 

ちなみに、Microsoft Ignite は 2019 年に行ったんだよなーってことでこっちも貼っときました。

って、現地で遊んだことしか書いてないけどw

Microsoft Ignite 2019 参加レポート – メモログ (memobog.net)

 

Microsoft Build での Update 情報のまとめ

Book of NEWS

Microsoft のワールドワイドイベントでは、Book of NEWS と言う Update をまとめたドキュメントが公開されます。

今回も、Book of NEWS がリリースされています。

Microsoft Build 2023 Book of News

 

Book of NEWS は英語だけではなく日本語にも切り替えてみることができるので、是非ご確認ください。

ただ、今回もすごい量だな。。。

 

Opening Session

概要

Opening Session は、MS の今の注力ポイントがわかるのでエンジニアもビジネスの人も見ておくといいと思います。

すでに、Youtube で、Keynote の動画が公開されてました。

 

スピーカーは、もちろん、Satya Nadella 氏

 

これまでのコンピュータの歴史をもとに、iPhone が出てきた時の変革を超えるような変革が今まさに起きてる的な話をしていたと思います。

 

そんな中で、以下のようなサービスが整ってきて、「どのように」開発するかという部分が大きく変わってきているし、「何を」開発するかと部分も変わってきているんですね。

Azure Deployment Environments (microsoft.com)

Build next-generation, AI-powered applications on Microsoft Azure | Azure Blog | Microsoft Azure

 

今回の Microsoft Build では、50以上のアップデートがある中で、5 つを強調して話すと言うことでした。

後ほど 5 項目に触れるとして。

 

最後に、GDP の成長とテクノロジーの成長の関連を表したグラフ。250年くらい前に大きな変化が出てきて、直近 70 年は情報技術によって大きく伸びてます。AI を活用することでさらに加速するのかな?

 

最後はインドのデモ動画。

個人的に衝撃だったのが、インドでは州の公用語を含めると 22 もの言語が公的に認められてるってことです。そんな言葉がわからない人ばかりの状態で生産性が悪い中、AI の機能を使って翻訳の機能とかがとても有効に活用されているのかなって思いました。

ちょっと IT 関わる身として、なんかちょっと嬉しい動画でしたね。

 

動画はこちらになります。

 

ってことで、Satya がアナウンスした、注目 5 機能について

 

1.Bringing Bring to ChatGPT

Bing に ChatGPT がついた件ですね。

もうすでに多くの人がこの機能を使っているはずですよね。

自分は、調べ物をするときに、この Bing Chat に聞いてふんわり概要を理解するのに使っていたり、要約する文章を作ってもらったりしてます。結構便利

 

ちなみに、Bing Chat は今後 Plugin の機能がついてくる予定とのこと。

スクショ撮ったときだと、「zillow」が有効になっているので、対話的に賃貸の住居を探すとかのデモの時のスクショなのかな?

 

 

ちなみに、ちょっとだけ個人的な遊び的なネタですが、

BIng ChatGPT に「昔々あるところにお祖父さんとおばあさんがいました。」と情報を与え、下書きの作成で文章を作ってもらいました。

 

トーンを変えたり、もっとオリジナリティのあるものしてと要求して何度か作成してできた文章はこんな感じ。最初は桃太郎のまんまな文章だったのですが、割とエキセントリックな文章を作ってくれましたw

 

2.Windows Copilot

その流れで、Windows Copilot が出てきました。

 

Windows Copilot は 6 月から Windows 11 のプレビュー版から提供されるってことなので、「Windows Insider Program」に登録しておくといいかも。

コルタナさんの二の舞にはならないで欲しいなw

 

 

 

3.Copilot extensibility and plugins

Bing ChatGPT , Windows Copilot ,Microsoft 365 Copilot といろんな Copilot が作られてきてますけど、今後は Intelligent なアプリケーションが増えていく中で、Plugin を開発することでそれぞれのプラットフォームでも利用できていく的な話だったと思います。

Pulgin によって、いろんな機能(スキル)を入れ替えて使えることはユーザにとってもメリットが大きいですし、開発者にとっても Plugin をいろんなプラットフォームから利用されるのはメリットが大きいですよね。

 

という流れの中で、Microsoft 365 Copilot もデモ動画で紹介されてました。

 

たとえば、これは、カルフォルニア州法を意識した契約書を作る際のデモだったはず。

Copilot が法律周りを調べてくれてそれをそのまま Word の文書として作り上げていくって感じでした。

ちなみに、Microsoft 365 Copilot は、アーリーアクセスプログラムがありますので、興味がある企業の方はこちらをご覧ください。これまで、生産性を上げるときに個人の能力を急に上げることが難しかったので、組織であげることを考えてマネージメントに力を入れてきたと思いますが、個人の能力を急にあげるソリューションだと思うので、かなりの投資をしても良い可能性があるソリューションだと思います。

 

このセクションのデモ動画があったので貼っておこっと

 

4.Azure AI Studio

これまでの話は、MS が提供する Copilot の話でしたが、ここからは皆さんが開発するアプリケーションをより Intelligent にしていく話です。

Lifecycle Toolchain として、Azure AI Studio が機能強化される話です。

Azure AI Studio は、Azure OpenAI Service のリソースを作るとそこから起動することが今もできますが、プロンプトフローの構築ができたり、よりセキュアに利用できるように機能が大幅に変わったとい感じです。

今回流されたデモ動画では、これらの機能がピックアップされてました。

  • Adding Your Data
  • Model Catalog
  • Prompt Flow
  • Content Safety

 

Prompt Flow はこんな感じ。小さくて見えづらいかもですが、LangChain と Semantic Kernel を組み込むこともできます。

 

 

4.5.Azure AI Safety

AI Safety は、AI Studio と同じ枠の中で紹介されました。

Tool を使って Intelligent なアプリケーションを使っていても、コンプライアンスに準拠したモデルを作っていかなければ意味がない、そしてそれを日々使う Toolchain のなかに組み込んでいく必要があるってことですね。

 

Azure AI Content Safety – AI Content Moderation | Microsoft Azure

 

5.Microsoft Fabric

最後は、Microsoft Fabric

SQL Server 以来の Microsoft のデータ製品としては最大のアナウンスとなるという力の入れようです。

一言で言えば、ガバナンスを効かせたデータ分析プラットフォームとかになるんでしょうけど、データレイクにぶち込んだデータをデータウェアハウスとして分析したり、Machin Learning のデータとして活用できるプラットフォームって感じっすかね。

 

キーワードを拾うとこんな感じ

  • Unified Data : OneLake にデータを保存して、このデータを ML やデータ分析に使える
  • Unified Experience : ITから見ればデータパイプラインみたいなことで、ビジネスから見ると容易にデータを取り出せる UX 的なことかな?
  • Unified Governance : コンプライアンスやセキュリティ
  • Copilot for Microsoft Fabric : SQLステートメントやレポートを Copilot を使って自動生成する

 

ここプロモーション動画はっておこ 

 

 

まとめ

今年の Microsoft Build の Opning Session は、ひとまず Copilot 祭りだった!

 

ここ数年は、

  • 1st Line Worker の生産性を上げるという文脈で、HoloLens
  • 市民開発を加速させる、Power Products
  • コロナ禍に入りリモートワークを支える、Teams
  • コロナ渦でのコミュニケーションをフォローするために、Microsoft Mesh

あたりが、割と強めなメッセージで出てたと感じていて、現実とデジタルデータをどう融合させながら生産性を高めていくって感じだったと思います。

 

でも、今回のイベントではここ数年の流れで出てきた製品の話を一気にすっ飛ばして、Copilot 一色になったなって思いました。

ただ、OpenAI 社との協業のアナウンスとかもこれまでもあったし、Viva Insights とかでデータを分析してレコメンドするとかの製品もしっかりリリースはしてたって下支えがきてタイミングが熟したって感じなんすかねー。

 

ちなみに、Power Product にも AI のなみがきてますね。どう使うのかまだよくわかってないけど。

Copilot AI updates across the Power Platform | Automate, apps, pages & virtual agents (microsoft.com)

 

ちなみに、Microsoft Learnにも。これから新しいスキルを身につけようとする時って、どこから手をつけていいかわからないですよね。そういう時にすごく便利かも

Microsoft Learn announces Microsoft Q&A Assist and new content for building AI skills – Microsoft Community Hub

 

Azure はコスト分析のところで、AI が使われるみたいですね。

それよりも、今こんな問題が起きてるのをどうにかしてって頼むと原因を追求してくれて良きにはからってくれるととてもいいんだけどなw

Understand and optimize your cloud costs with AI-powered functionality in Cost Management – Microsoft Cost Management | Microsoft Learn

 

あと、僕は Opening Session でお腹いっぱいでしたけど、この後の Keynote についてもまとめてくれてるお二人がいるので、こちらのブログもご覧ください。

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