App Service Environment v1 / v2 のリタイア

Azure

こんにちは。

今回は、Microsoft Azure の App Service(Web Apps) の App Service Environment(ASE) v1 / v2 のリタイアについてです。

これのアナウンスは、2023/4/21 にされてますね。

App Service Environment version 1 and version 2 will be retired on 31 August 2024 | Azure updates | Microsoft Azure

 

すごくざっくり言っちゃうと、2024/8/31 に ASE v1 / v2 をリタイアするので、それまでに ASE v3 に移行してくださいと言った内容になります。

 

ASE v1 / v2 が 2024/8/31 にリタイアする経緯

今回、ASE v1 / v2 がリタイアする理由については、前述のアナウンスの記事にも書かれていますが、ASE v1 / v2 が クラシックデプロイメントモデルの Cloud Service で構成されているのですが、このクラCloud Service が 2024/8/31 でリタイアとなるためです。

 

ちなみに、Cloud Service のリタイアのアナウンスは、2021/8/24 にアナウンスされています。

きっとこの時は、裏で Cloud Service で動いているリソースに対してどうするかは決まりきってはなかったんだろうな〜。

Cloud Services (classic) deployment model is retiring on 31 August 2024 | Azure updates | Microsoft Azure

 

ただ、ASE V3 については、2021/7/7にGAしてるんですよね。

App Service Environment v3 now generally available | Azure updates | Microsoft Azure

 

このタイミングでアナウンスが出ているのは、思いのほか、 v1/v2 が残ってることなのかな。。。
(って、全くこの辺の情報知らないので勝手に推測してるだけです)

 

v1 / v2 に関するドキュメント

ASE のバージョンの違いによる機能比較

ASE のバージョンの違いによる機能比較がドキュメントでも公開されてます。

App Service Environment バージョンの比較 – Azure App Service Environment | Microsoft Learn

 

個人的には、v3 になってゾーン冗長が利用できるようになったのは、可溶性の観点からとても大きなメリットだと思います。ただ、現時点では西日本はゾーン冗長きてないんよね。。

あとは、NW 周りの構成が変わってますね。

 

「ファイアウォールの背後にあるストレージ アカウントでのバックアップおよび復元操作の実行」が v3 ではサポートされなくなります。理由はこんな感じ。

App Service Environment バージョンの比較 – Azure App Service Environment | Microsoft Learn

 

移行方法

移行方法については、以下のドキュメントで色々書いてあります。

App Service Environment v3 への移行 – Azure App Service Environment | Microsoft Learn

 

条件が整っていれば、移行機能を利用することができます。

移行機能を使用した App Service Environment v3 への移行 – Azure App Service Environment | Microsoft Learn

 

ただ、自分が言うのもなんなんですが、v1/v2 (現環境)がある状態で、v3(新環境) を作成し、Application Gateway とかでルーティングしてあげる構成にして、v3 を構築してテストしてからルーティングを切り替えてあげるという地道な方法をするのが、一番安全で確実な気がする。。。

 

まとめ

ということで、今回は ASE v1 / v2 のリタイアについてでした。

 

Microsoft Azure のようなクラウドのサービスを使っていると、サービス側の変更が入るので環境をスタティックに維持することは難しいですし、変更を受け入れられるようにしておく必要があります。

新しいバージョンのリソースがリリースされた場合、新しい機能(今回であればゾーン冗長など)や性能(新しいHWになるので)の改善が行われていることが多いので、なるべく早い段階でマイグレーションをすることがおすすめになります。

 

ただ、ユーザ側から見ると、プラットフォームのバージョンアップどうしても遅れがちになってしまい、新しい機能開発に予算を割きがちなのはとても理解できるんですよね。

あと、ASE を使っていただいているお客様の傾向を考えると、MS からは 1 年以上前のタイミングでアナウスは出てますが、現時点で予算をとってない方はこれから来年度予算を取ってからの対応ってなると来年の 8 月末だと 4 ヶ月くらいしかないんですよね。

ってなると、結構期間的に厳しいと思うので、予算的にはある程度自由にできる枠を持って今回のような update に対応していく必要はどうしてもあるのかなって思います。

 

なので、これからは、新しいバージョンが GA した時に、そのメリットをもっと伝えるようにしよ〜っと。

って、そもそもあんまりココで技術的な発信してないか・・・・w

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