HPH 2015 林業×IT アイディアソン in ENIWA に参加してきました。
イベント概要
イベントの概要は、林業でITをもっと活用できないか?っていうテーマのアイデアソンですね。
ちなみに、「アイデアソン」とは、アイデア+マラソンの造語で、ある特定のテーマに対してみんなでアイデアを出し合って、イベント内で新たなアイデアを作るイベントらしいです。
今回は、林業をされている方を中心に、現状の困っているポイントやこんなことを改善したいという要望を出していただいて、そこからQA方式のインタビューで改善点を深堀するという形式でした。
自分が感じた林業のイメージ
自分が感じた林業のイメージをおさらい的に箇条書きにしてみました。
■給料は日当制で、天候不良や雪の季節は仕事ができない
- 日当のMAXが16,000円ってことだから、年収のMAXは400万くらい??
- 作業時間は、AM 6:30〜16:30 (途中休憩はそこそこ多め)
■めちゃめちゃ体力勝負な仕事
- 森の中は、車が走れないので基本的に歩き。
- しかも、山の斜面なので、登山をするのと一緒。
- 春は、苗木の植え付け作業のため、苗木を背負って行く。
- 季節によっては、スズメバチと遭遇。
- 夏でも、ハチに刺されるの予防のため、長袖の作業着。
■現地作業は、基本的に1人作業となることが多い
- 伐木の際の安全確保のために、倒す木の長さ×2の距離には人が入ってはいけないことが定められている。
- 1人作業となるので、技術継承が難しい。
- だけど、斜面なので自分よりも高い位置で仕事している人がいると石とか落ちてくる。
■労働災害での死亡率が高い
- 全産業の平均の約15倍(http://www.rinya.maff.go.jp/j/routai/anzen/iti.html)
- 他の人が伐木をした際に、その木の下敷きになることがある。
- 木が倒れる際に、他の木にぶつかり枝が折れて飛んでくる。
(バットが飛んでくるイメージ) - 仲間が死亡した場合でも、昼休みや作業引き上げ時まで気づけない。
(離れて作業しているから)
■山の中だから、スマホなど電波が入らない
- 休憩時間は、だいたいの人が昼寝
- 山から降りると、報告書作業が待っている。
■木っ端の転売のようなことがやりにくい
- 林の所有者は依頼主であるため
- 国有林の整備事業などの依頼も多そう。
入札結果(公共工事等)石狩森林管理署:北海道森林管理局北海道森林管理局ホームページ
ITでできること
なんとなく、ITでできることは色々あると思います。
スマホを持って、施工前写真、施工後写真をGPS付きで撮影して、事務所に戻ったらOne Drive に同期して、その写真を元に翌日事務員の方が報告資料作るとかは、普通にできちゃいそうな気がしますよね。
参加者からは、災害死亡事故を減らすために、お互いの距離が近くなったらアラームを警報をならす仕組みとかも話題に出てましたね。
あとは、GPSトラッキングをして、行動データをBIして熟練者(大きな事故にあってない人)の行動パターンをノウハウ化するというのもありました。
山の中では電波が入らないなら、いっぱい無線LAN ルータを山に埋め込んでLANで通信しちゃえばいいじゃんって話もありましたね。(電波法とかは気になるけど)
山の中(オフライン)と山の外(オンライン)をうまく使い分けて、オフラインはBlueTooth通信でごにょごにょするとかもありなのかなー。
感想
今回のアイデアソンでは、たくさんのアイデアが出まして、とても面白かったです。自分にはない視点の情報も聞けて楽しかったなぁー。
今回のアイデアを基に、来年1/23あたりにハッカソンを企画しているそうです。
ご興味のある方は、以下のURLよりHPH 2015 のコミュニティーに参加しておくと情報がふってくると思います。
あと、主催者より、ハッカソンで Azure を使える方法ない??ってチラッと聞かれまして、Azureには無料評価ライセンスがあるので、参加者に申し込み時にそれを案内して事前にサブスクリプション契約してしもらうとかがいいのではと、アドバイスさせていただきました。
■Microsoft Azure 1ヶ月無料評価版
まっ、Azure に限らず、他のクラウドサービスを一定範囲で無料はあるので、短期間のイベントであれば、参加者は無料でプラットフォームを利用できますね。
Microsoft Azure にご興味がある方は、11/28に「きたあず」の勉強会もありますので、よかったらご参加下さい。
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