こんにちは。
今回は、Microsoft Azure の技術ではなく、知的財産保護について整理しました。
知的財産権とは
知的財産権とは、知的創造活動によって生み出されたものを、創作した人の財産として保護するための制度。
「知的財産」及び「知的財産権」は、知的財産基本法に保護されています。
知的財産について詳しく知りたい方は、特許庁の Web サイトに掲載されていますので、そちらをご覧ください。
知的財産権の侵害リスク
知的財産権の侵害リスクは、「自分には関係ない」と思っている人が多いのですが、すべての事象者にとって関係のないことではありません。
事業を行っているうえで、知らず知らずに他者の知的財産権を侵害しているということもあります。
知的財産権の侵害を行ってしまった場合、
- 損害賠償
- 差し止め
- 刑事責任
などのペナルティを受けることとなる場合があります。
また、知的財産権の侵害は、故意ではなく「知らず知らずのうちに」でも責任を問われるという特徴があります。
Azure IP Advantage
Microsoft Azure を使ったサービスも「知的財産」となりますが、この「知的財産」を侵害された時の対処として、Azure IP Advantage があります。
Azure IP Advantage では、次の 3 種類の対策によって、利用者のクラウド投資の保護をサポートします。
- マイクロソフトが持つ 10,000 件の特許から任意の特許を取得して、知的財産の訴訟に抗弁することができます。
- 知的財産訴訟に対する業界屈指の無制限の補償を提供します。補償対象には、ファーストパーティの Azure ブランドのサービスに搭載されているオープン ソース テクノロジも含まれます。
- 特許不実施主体に譲渡されたマイクロソフトの特許に対するスプリンギング ライセンスを提供します。
利用資格は、以下の通りです。
Azure をご利用のお客様であればどなたでも Microsoft Azure IP Advantage に参加していただけます。ただし、特許取得とスプリンギング ライセンスの特典については、Microsoft Azure IP Advantage の契約条件において規定されている資格基準が適用されます。
Azure の利用の部分は、月額$1,000の利用と少しハードルが高めですが、訴訟に対抗する手段を Microsoft Azure を使うことで手に入れることができていると考えるといいのかもしれません。
AWS では
ちなみに、AWS でも「知的財産」の保護はあります。
AWS カスタマーアグリーメント の中に記載されていますので、詳細はそちらをご覧ください。
まとめ
クラウドを利用する際に、コストの軽減を意識して利用されるケースは増えていると思います。
その中でも、セキュリティや今回の知的財産権の保護という、イノベーションに関係ない部分についても、その対策を受けられるというのはとても大きなことだと思います。
尚、オンプレミスで利用する Azure Stack 上のサービスも同様です。
その点も考慮して、クラウドサービスを利用するのは、とてもいいことだと思います、
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