Application Gateway V1 のリタイア

Azure

こんにちは。

今回は、Azure Update の以下の記事についてです。

Application Gateway V1 will be retired on 28 April 2026– Transition to Application Gateway V2 | Azure updates | Microsoft Azure

 

Update の記事の概要

記事の概要はこんな感じです。

  • Application Gateway V1 のリタイアは、2026/4/28
    それまでに、既存の Application Gateway V1 を V2 にマイグレーションしてください。
    マイグレーションについての情報はこちら
  • Application Gateway V1 がサブスクリプションに作成されていない状態で、新規に V1 でリソース作成は、2023/7/1 以降できなくなる

 

現時点で、Application Gateway を作成する場合は、V1 ではなく、V2 の方が多いと思うので、V1 を使っている場合は、約 3 年の猶予期間があるのでお早めにマイグレーションをしましょうってことになります。

 

V1 から V2 へのマイグレーション

V1 から V2 へのマイグレーションは、以下のドキュメントに情報があります。

V1 から V2 への移行 – Azure Application Gateway | Microsoft Learn

 

手順としては、以下のようになります。

  1. V2 のリソースを作る
  2. 構成の移行
  3. クライアント トラフィックの移行

 

構成の移行

構成の移行は、ドキュメントサイトより移行スクリプトが DL できます。

このスクリプトがどこまでできるのか検証してないので、皆さんで検証してください。

 

構成の移行については、いくつかの制限事項や注意事項がありますので、こちらもドキュメントを確認してください。

ただ、V1 と V2のリソースがマイグレーション時に同時に存在すれば、

  • パブリック IP アドレスは変わる
  • リソース名も変わる

くらいは発生するのは自明ですし、証明書のマイグレーションも必要です。

また、V1 から V2 になって機能が若干変わってるので、それで引き継がれない設定もあります。

この辺もドキュメントに載ってるのでご確認ください。

 

トラフィックの移行

トラフィックの移行は、繋ぎかえみたいなもんですよね。

パブリックIPに対して、カスタム DNS でフラれていれば、その A レコードを入れ替えてあげるとかでも良いと思います。

環境によって異なると思いますので、ドキュメントをご確認ください。

 

V1 で運用されている場合

Application Gateway を V1 で運用されている場合、以下のケースは今回の update では少し困るケースが出てきます。

それは、V1 を選択している理由が、パブリック IP を Application Gateway に設定したくない場合です。

V2 だと、Private Only の設定が現状は GA してないんですよね。。。

 

一応、プレビューの機能としてはリリースされていて、こちらで登録することで使うことはできます。

 

この場合、既存のApplication Gateway V1 のリソースは、2026/4/28まで利用できるのですが、Application Gateway V1 が作成されていないサブスクリプションで、2023/7/1以降に新規に V1 のリソースができなくなります。

作るなら、V2 でプレビューの機能で Private に絞るか、V2 のパブリックとプライベートの両方の構成でパブリック側を通信を NSG なり WAF なりでブロックする必要が出てきます。

もし、この辺使われている方は、早めに対策を検討した方が良いかも。

 

まとめ

Application Gateway V1 のリタイアは少し先なのですが、新規サブスクでの新規での V1 作成が、2023/7/1 にできなくなる。

って、あと1月あまりですよね。

 

スケジュール的にタイトなのと、GA されている機能だけで賄えない状態なので、少し心配です。

今日の夜の Build で、Private Application Gateway が GA しますとかアナウンスしてくれると良いんだけどなーw

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